社内文書チャット(RAG)を AWS に作る作業は、ほとんど Claude Code に任せました。私がやったのは、ログインやパスワードの入力と、いくつかの判断だけです。どこまで任せて、どこを人がやったのか、任せる前に何を決めておいたのかをまとめます。
まとめ:Claude Code で AWS に社内文書チャットを作る まとめ
任せる前に決めたこと
作業の前に、Claude に次のように伝えました。
- Claude ができることは Claude が全部やる。人の操作が必要なときだけ声をかける
- デプロイなどの実行は、先に許可しておく。条件は「あとから記録を見られること」。コマンドの出力はすべて決まったフォルダにファイルで残す
- 費用の大きいもの(OpenSearch Serverless など)は作らない。作られていないことを確認する
- 削除はしない
記録を残す条件にしたのは、許可を先に出す代わりに、何が起きたかを後から確かめられるようにするためです。実際に、デプロイの失敗の原因(前々回の記事)は、残したログから突き止めました。
Claude に任せたこと
- 道具の準備(Node.js・AWS CLI・Docker などの確認)と、設定ファイルの書き換え
- デプロイと、その失敗の原因調べ・直し
- 費用の大きいものが作られていないことの確認
- 文書の登録と取り込み、検索だけのテスト
- 利用者の登録(私が許可してから)
- 10問での答えの確認と、正解かどうかの案(前回の記事)
- 予算の通知の設定の見直し
- 作業報告と手順書の作成
ブラウザの操作も、私がログインした後の画面であれば Claude が行いました(Claude in Chrome という、Claude が Chrome を操作する機能を使いました)。
人がやったこと
| やったこと | 理由 |
|---|---|
AWS へのサインイン(aws login のブラウザの画面) | パスワードを Claude に渡さないため。最大12時間で切れるので、切れたらそのたびに私が入る |
| チャット画面へのログイン、パスワードの変更 | 同じ理由。パスワードはどこにも記録しない |
| AWS サポートへの問い合わせの送信 | 外に出す文は、私が読んでから送る。Claude は入力欄に本文を入れるところまで |
| 正解かどうかの最終判断 | Claude の案を見て、私が決める |
| やらないことの判断 | 多要素認証の設定・削除の手順は、今回はやらないと私が決めた |
途中で止まった操作
Claude Code には、危なそうな操作を自動で止める確認があります。今回は、ライブラリの取り込み(npm ci)と、利用者の登録が一度止まりました。どちらも内容を確かめて、私が許可してから進めました。
先に「デプロイなどは許可済み」と伝えていても、止まることはあります。止まったら、何をしようとしているかを Claude に説明させてから許可しています。
長い作業を続けるために
作業は2日にまたがり、Claude Code の会話も何度か開き直しました。そのたびに続きから進められたのは、作業の状況をファイル(引き継ぎファイル)に書かせていたからです。やり方は 会話をまたいで Claude に作業を続けてもらう方法 にまとめています。
最初からこう頼めばよかった
今回、実際に伝えた内容に、あとから足りなかったと感じた点を足して、1つにまとめました。
AWS に GenU をデプロイする作業を手伝ってください。
- Claude ができることは Claude がやり、人の操作が必要なときだけ声をかけてください
- デプロイなどの実行は許可します。条件は、コマンドの出力をすべて logs フォルダにファイルで残すことです
- パスワードの入力とサインインは私がやります。Claude は入力しないでください
- 外に送るもの(問い合わせなど)は、送る前に私に見せてください
- 費用の大きいリソースは作らないでください。作られていないことをデプロイ後に確認してください
- 削除はしないでください
- 作業の状況は、引き継ぎファイルに随時書いてください
前回:RAG の正解を10問中8問から10問にした3つの直し方
次回:GenU とデジタル庁の「源内」を比べて、社内の IP だけで使う構成を考えた

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