Claude Code はフォルダ分けから始める

Claude Code を使い始めて最初にやったのは、用途ごとにフォルダを分けて、それぞれにルールを書くことでした。といっても、私が手を動かしたのは最初のインストールだけです。フォルダ作りもルールの書き込みも、Claude に「こうしたい」と頼んでやってもらいました。

  • VS Code で使う理由と、最初のインストール
  • Claude Code が読むルールファイル「CLAUDE.md」のしくみ
  • 実際に作ってもらったフォルダとルール
  • 同じ環境を作るための、コピペ用の指示文

※ Windows での例です。

なぜ VS Code で使うのか

Claude Code は、基本的にターミナル(文字を打ってやり取りする画面)で使う道具です。ところが、Windows に最初から入っているターミナルは、慣れていないと使いにくいものでした。

そこで、VS Code(無料のエディタ)の中のターミナルで使うことにしました。VS Code なら、ファイルの一覧、ファイルの中身、ターミナルを1つの画面に並べられます。Claude が作ったファイルを、その場で開いて確かめられます。

さらに VS Code には、Claude Code の拡張機能(後から足せる追加機能)があります。ターミナル版とあわせて、こちらも使いこなしたいと考えました。

最初に入れる3つ

ここだけは自分でやります。

1. VS Code(日本語化も)

公式サイト(code.visualstudio.com)からダウンロードしてインストールします。

最初は英語の画面なので、日本語にします。左の四角いアイコン(拡張機能、Ctrl+Shift+X)を開き、「Japanese」で検索して「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールします。VS Code を開き直すと日本語になります。

2. Claude Code の拡張機能

同じ拡張機能の画面で「Claude Code」と検索し、Anthropic の拡張機能をインストールします。開くと Claude のアカウントでのサインインを求められます(Pro などの有料プランが必要です)。

3. Claude Code のターミナル版

拡張機能を入れただけでは、ターミナルで claude と打っても動きません。拡張機能は自分専用の Claude Code を中に持っていますが、ターミナルからは使えないためです。ターミナル版は別に入れます。

VS Code のメニュー「ターミナル」→「新しいターミナル」を開き、次の1行を貼り付けて Enter を押します。

irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

終わったら、ターミナルで claude と打って Enter を押します。ブラウザが開くので、Claude のアカウントでログインします。入力欄が出てきたら準備完了です。ここから先は、全部 Claude に頼めます。

しくみ:Claude Code は「起動したフォルダ」で働く

Claude Code は、起動したフォルダを作業場所として扱います。そして起動するたびに、CLAUDE.md というファイルを読み込みます。中身はただのテキストで、「こうしてほしい」というお願いを箇条書きで書いておくだけです。

CLAUDE.md は、置く場所によって効く範囲が変わります。

置き場所効く範囲書くこと
%USERPROFILE%\.claude\CLAUDE.mdすべてのフォルダ言語、返答のしかた、自分について
作業フォルダ\CLAUDE.mdそのフォルダで起動したときその作業だけのルール

つまり、フォルダを選んで起動すること=その作業向けの Claude を呼ぶことになります。「日本語で」「出典を付けて」と毎回お願いする必要がなくなります。

読み込まれたかどうかは、Claude Code で /context と打つと「Memory files」の欄で確認できます。

作ってもらったフォルダ:用途で6つ

C:\GenerativeAi\
  +-- Setting\    設定・スクリプト・手順書
  +-- Work\       仕事
  +-- Research\   生成AIの研究・検証
  +-- Publish\    発信用の下書き
  +-- News\       情報収集のまとめ
  +-- Claude\     お試し・ちょっとした質問

仕事と研究と発信では、扱う情報も、守ってほしいことも違います。たとえば仕事のフォルダには社外秘があるかもしれないので、外部への送信は慎重にしてほしい。研究のメモには、必ず出典を付けてほしい。フォルダを分けておけば、こうしたルールが混ざりません。

共通ルール:すべてのフォルダで効くもの

%USERPROFILE%\.claude\CLAUDE.md の中身です。

# 共通ルール(すべての作業フォルダで有効)

## 言語
- 返答は日本語で書く
- コマンドを実行するときの説明文は必ず日本語で書く
- 許可を求める前に、何をするのか日本語で一言説明する

## 返答のしかた
- 結論を先に、短く書く。長い表や選択肢の羅列は避ける
- 専門用語は必要なときだけ使い、使うときは一言で意味を添える

## ユーザーについて
- Claude Code は初心者。設定や操作の説明は手順を具体的に書く
- 主な用途: 仕事 / 生成AIの研究と発信 / 情報収集

初心者に特に効くのが「許可を求める前に、何をするのか日本語で一言説明する」です。Claude Code は、ファイルを書き換えたりコマンドを実行したりする前に「いいですか?」と聞いてきます。英語のコマンドだけを見せられても判断できませんが、一言説明があれば「はい」を押せます。

フォルダごとのルール

Work(仕事)

# Work(仕事)

- 仕事の資料作成・調べもの・文章作成に使う
- 社外秘の情報を扱う可能性がある。外部サービスへの送信や公開は必ず事前に確認する

Research(生成AIの研究・検証)

# Research(生成AIの研究・検証)

- 生成AI(モデル、ツール、手法)を調べたり試したりした内容を記録する
- 1テーマ1ファイルで Markdown にまとめる。ファイル名は「YYYY-MM-DD_テーマ.md」
- 事実には出典(URLと確認日)を必ず付ける。推測と事実は分けて書く
- 検証したときは、手順・結果・気づきを残す(あとで発信に使う)

ファイル名に日付を入れておくと、あとで並べたときに流れが追えます。出典と確認日は、発信するときにそのまま使えます。

Publish(発信用の下書き)

# Publish(発信用の下書き)

- 素材は ..\Research と ..\News のメモを使う
- 下書きは「YYYY-MM-DD_タイトル.md」で保存する
- 事実には出典を付ける。公開・投稿は必ずユーザーが行う(Claude は下書きまで)

「公開は人がやる。Claude は下書きまで」と書いておくのがポイントです。任せる範囲を、先に言葉で決めておきます。

News(情報収集)

# News(情報収集)

- 生成AI関連のニュース・新機能・論文などを集めて要約する
- まとめは「YYYY-MM-DD.md」(1日1ファイル)で保存する
- 各項目に「見出し / 要点(2〜3行)/ 出典URL / 日付」を書く
- 公式発表・一次情報を優先する。噂や未確認情報はそうと明記する

Claude(お試し・質問)

ちょっとした質問用なので、日本語で答えてもらうルールだけにしています。

返答を日本語にする設定

CLAUDE.md に「日本語で書く」と書くのに加えて、Claude Code の設定でも言語を日本語にしてもらいました。設定ファイル(%USERPROFILE%\.claude\settings.json)に次の1行が入ります。

"language": "japanese"

自分で変えるときは、Claude Code で /config と打ち、Language の項目から選べます。

コピペで頼む:同じ環境を作る指示文

ここまでのものは、次の指示文を貼り付けるだけで Claude が作ってくれます。ターミナルで次の3行を順に実行して Claude Code を起動し、指示文を貼り付けて Enter を押してください。

mkdir C:\GenerativeAi
cd C:\GenerativeAi
claude
用途ごとの作業フォルダと、ルールファイル(CLAUDE.md)を作ってください。

1. C:\GenerativeAi の下に、Setting / Work / Research / Publish / News / Claude のフォルダを作る
2. %USERPROFILE%\.claude\CLAUDE.md に共通ルールを書く
   - 返答とコマンドの説明は日本語で書く
   - 許可を求める前に、何をするのか日本語で一言説明する
   - 結論を先に、短く。専門用語には一言で意味を添える
   - 私は Claude Code の初心者
3. 各フォルダに CLAUDE.md を作り、用途に合ったルールを書く
   - Work: 仕事用。外部への送信や公開は必ず事前に確認する
   - Research: 生成AIの検証メモ。ファイル名は「YYYY-MM-DD_テーマ.md」。出典(URLと確認日)を必ず付ける
   - Publish: 発信の下書き。公開は私が行い、Claude は下書きまで
   - News: ニュースのまとめ。1日1ファイルで、見出し・要点・出典URL・日付を書く
   - Claude: お試し用。日本語で答えるルールだけ
4. ユーザー設定(%USERPROFILE%\.claude\settings.json)に "language": "japanese" を追加する
5. 既存のファイルは消さずに追記する。書き換える前に .bak を付けたバックアップを取る

最後に、作ったファイルの一覧と中身を見せてください。

途中で「このファイルを作っていいですか?」と聞かれたら、内容を見て許可します。共通ルールが効いていれば、日本語で説明してくれるはずです。

使ってみて

  • 前置きがいらなくなった。起動した時点で、日本語・短く・初心者向け、になっている。
  • 頭が切り替わる。どのフォルダで起動するかを選ぶことが、「今から何をするか」を決めることになった。
  • ルールは育てるもの。気になることがあったら「CLAUDE.md に追記して」と頼めば、Claude が書き足してくれる。

ただし、書きすぎには注意です。公式ドキュメントでは、1つの CLAUDE.md は200行以内が目安とされています。長くなるほど守られにくくなります。

この記事のもとになった手順書も、実は Claude に作ってもらったものです。「やったことを手順書にまとめて」と頼んでおくと、あとから振り返るときや、別の PC で同じ環境を作るときに役立ちます。

これから試したいこと

VS Code には、Claude 以外の AI(LLM)も使える拡張機能があります。Cline や Kilo Code あたりを入れて、Claude Code と比べてみたいと思っています。試したら、また記事にします。

次の記事:ステータスラインで残りの利用量を見る

シリーズの一覧:Claude Code の環境づくり まとめ

参考(2026年10月3日 確認)

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